Np-Urのデータ分析教室

オーブンソースデータなどWeb上から入手できるデータを用いて、RとPython両方使って分析した結果を書いていきます

ShinyとGoogle PageSpeed Insights API を連携してみる【中編】

本記事は、Shiny Advent Calendar 2018の17日目の記事です。


そして、Shiny100本ノックの第37弾です。

前回、Rコンソールから、GoogleのPageSpeed Insights APIを叩いてみました。
www.randpy.tokyo

今回は、本題のShinyアプリケーション作りに入ります。

アプリケーションの完成イメージ

まずは、どんなShinyアプリケーションを作るか、スクショで説明します。
f:id:Np-Ur:20181224214203p:plain

左の入力画面で、デバイス(モバイルかデスクトップか)を選択し、調べたいURLをカンマ区切りで入力して「結果を取得。」ボタンをクリックすることで、右側にデータテーブル形式で結果が表示されます。

画面は簡素ですが、shinythemesなどで装飾することで、すぐにそれっぽいアプリケーションになると思います。
www.randpy.tokyo

ソースコードを紹介

今回は、 PageSpeed Insights API を使うためのキーを別ファイルで管理したかったため、global.Rを用意しました。

global.Rのソースコード

library(shiny)
library(dplyr)
library(httr)

pagespeed_key <- "XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX"
pagespeed_url <- "https://www.googleapis.com/pagespeedonline/v4/runPagespeed?url="

必要なライブラリとAPIを叩くためのURLをここで記述しています。なお、pagespeed_key には、前回取得したAPIキーを貼り付けてください。

ui.Rのソースコード

shinyUI(fluidPage(
  
  titlePanel("Old Faithful Geyser Data"),
  
  sidebarLayout(
    sidebarPanel(
      selectInput("device", "デバイス", 
                  c("mobile", "desktop")),
      textInput("urls_text", "カンマ区切りでURLを入力してください。", value = "http://www.randpy.tokyo/"),
      actionButton("get_result", "結果を取得。")
    ),
    
    mainPanel(
      DT::dataTableOutput("result_table")
    )
  )
))

既に以下の書籍などで、最低限の関数を学んだ方であれば特に説明はいらないかと思います。selectInput()で調べたいデバイスを選択し、textInput()で調べたいURLを入力させているだけです。

RとShinyで作るWebアプリケーション

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server.Rのソースコード

shinyServer(function(input, output) {
  
  result <- eventReactive(input$get_result, {
    urls_split <- input$urls_text %>%  strsplit(",")
    results <- c()

    for (i in 1:(urls_split[[1]] %>% length())){
      request_url <- paste(pagespeed_url, gsub(" ", "", urls_split[[1]][i]), "&strategy=", input$device, "&key=", pagespeed_key, sep="")
      tmpresult <- GET(request_url) %>% content()
      results <- rbind(results, cbind(urls_split[[1]][i], tmpresult$ruleGroups$SPEED$score))
    }
    return(results)
  })
   
  output$result_table <- DT::renderDataTable({
    result()
  })
})

前編と同様に、GET()関数を使って結果を取得しています。その前に、以下部分で、textInput()からカンマ区切りで取得されたURL情報から、URLのリストを作っています。

urls_split <- input$urls_text %>%  strsplit(",")

まとめ

今回は、Google PageSpeed Insights API をShinyから呼んで簡単なアプリケーションを作成してみました。GET()関数を使うだけなので、非常に簡単ですね。

これだけだと、ちょっと簡単すぎるので、次回は結果をダウンロードできるアプリケーションを作成してみましょう。